製作工程

① 鋼材の選定

切れ味と耐久性を左右する、最初の重要な工程。
用途に応じた鋼材を厳選し、それぞれの特性を活かす形で製作が始まります。

② 鍛造(たんぞう)

高温で真っ赤に熱した鋼を打ち延ばし、刃物の原型を作る作業。
火花を散らすこの工程には、職人の勘と経験が求められます。

③ 焼入れ・焼戻し

刃物の硬度と粘りを調整するための熱処理。
一度硬くした鋼を適度に戻すことで、折れにくく切れ味の長持ちする包丁に。

④ 刃付け(研ぎ)

切れ味を決定づける精密な研ぎ工程。
職人の手作業でミクロン単位の角度調整が施されます。

⑤ 仕上げ・柄付け・検品

木製の柄を取り付け、全体を仕上げたのち、1本1本手に取り丁寧に検品。
納得のいかないものは出荷されません。

結び文

一つひとつの包丁が、人の手によって、時間をかけて丁寧に仕上げられています。
黒崎鍛冶工房の包丁が「一生モノ」と呼ばれる理由が、ここにあります。